仕事の読書

漠然とスマホに不安を持っている人はこの本を読め!

スマホが普及し始めて10年以上が過ぎようとしています。

スマホの有害性について漠然と不安を持っている人って多いと思います。私もそうでした。そんなある日、今さらこの本と出合います。

『スマホ脳』

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タイトルだけみると、オーガニック大好き野郎とかヴィーガンとか反ワクチンキチが好きそうな内容?と思いましたが、実際に読んでみるとぜひたくさんの人に読んでほしい内容だったので、どこら辺がオススメかというポイントを5点とイマイチだったポイントを1点紹介していきます。

スマホとはたぶんこれから死ぬまで付き合う事になると思うので、賢い付き合い方を早い段階で知っておくことは良い事だと思います。

では早速紹介していきます。

目次

スマホの影響を科学的に紹介されている

先ほども言いましたが、漠然とスマホってあんまり体に良くないんじゃ…って思ってる人は多いと思います。

この本は精神科医の著者がスマホの影響について、ありとあらゆる実験結果、エビデンスを元に説明してくれています。

スマホの悪影響ってともすると、オカルトやデマと結びつきやすいじゃないですか。

でもこの本はその心配は無くてしっかりとしたソースを明示しながらスマホの影響を紹介してくれています。

なので、納得しながら読み進めることができます。

で、スマホの悪影響についてザックリ説明します。詳しく知りたい人はぜひ、本書を購入して読んでください。

・集中力の低下
・記憶力の低下
・精神障害のリスクを高める
・不安の促進
・睡眠障害

これだけ見ると、「さすがにそこまではww」って思いたくなる気持ちもわかりますが、これらについてすべて世界中の実験ソースを元に説明してくれています。確かに、まだ答えが出ていない部分もあるようですが、方向性としては今紹介したような悪影響が大なり小なり引き起こされることです。

一番面白かった実験が、集中力についての実験ですが、スマホを持ち込まないで単純なテストを受けた場合と目の前に他人のスマホを置いてテストを受けた場合の結果ですね。

もちろん、スマホを持ち込まないで受けたテストの方が点数が高かったのですが、脳は自分のスマホではなくても、視界の中にスマホがあるだけで集中力が乱されてしまうんですね。

脳はそれだけスマホを欲してるんですね。その理由についてはドーパミンが関係しているのですが、詳しくは本書で確認してください。

睡眠障害とスマホの関連を説明

寝る前にスマホを見ると睡眠の質が悪くなるという話は有名ですよね。この本でも実験ソース付きで紹介されております。

寝る前のスマホは睡眠の質を下げます。

ここで面白かった実験が、操作するしないは置いておいて、スマホ自体を寝室に置いた場合と別の部屋に置いた場合の睡眠の質についての実験も紹介されており、スマホを寝室に置いた方が睡眠の質は低かったという結果でした。使わなくても置いてるだけで睡眠の質を下げるとか呪いの道具ですか…

でも、目覚ましでスマホ使ってるから…って思った人多いと思います。わたしもそうだったのですぐに目覚まし時計を買いに行きました。

まぁ、一日終わって布団の中で見るツイッターって楽しいのでついついやってしまいますよね…

精神疾患とスマホの因果を説明

今を生きてる人類って一部地域を除けば、ものが溢れて、一般人でも一昔前の王様みたいな生活ってできるじゃないですか。食べたいものはいつでも食べられるし、エアコンのある部屋で過ごせるし、猛獣に襲われる心配も無いですし、ましてや餓死する心配もほぼ無いと。

過去の人類に比べたら恵まれた環境で生きているにもかかわらず、精神疾患の患者は爆増しているらしいです。それは世界中で起きており、著者の母国スウェーデンだけではなくて、中国でもアメリカでも精神疾患の患者が増えているのです。

で、面白いのがずーと右肩上がりで患者の数が増えているのではなくて、ある時を境に患者が爆増しているのです。それが2011年です。

感のいい人はお気づきだと思いますが、2011年はiPhoneが世界的に普及したタイミングですね。私の周りでもこのタイミングでスマホに機種変している人が多かったのをおぼえています。

そのタイミングで精神疾患の患者数も増えているんですね。もちろん、スマホが直接的に精神疾患に影響を与えたとは著者も言っておりませんが、要因として非常に大きいとは説明しています。

この点についてはまだ研究途中のようです。ただ、現時点の実験結果を色々説明してくれていますが、それを聞く限り、スマホの影響は決して少なくないんだと思います。

精神にも影響を与えるスマホって怖いと思いませんか。怖いですよね。

スマホが子どもに与える影響についても紹介されている

子供がいるお父さん、お母さんの悩みの種は子どもとスマホの付き合い方ですよね。

私も6歳の息子がいますが、スマホとどうやって付き合わせていけばいいか手探り中です。今までスマホの悪影響につて説明してきましたが、子どもはその影響を大人よりも受けます。それをいち早く見抜いていたのがiPhoneの生みの親スティーブジョブズです。

ジョブズは子供にはiPadを与えなかったというのは有名な話ですよね。Microsoftのビルゲイツも子供にスマホを与えなかったようです。

この事実が何よりの証拠だと思います。子供への影響についてもまだ研究途中のようですが、生まれた時からスマホがある世代が大人になった時にどんな影響が生じているのか今から怖いです…

不安をあおるだけではなくて対策も紹介されている

今までさんざんスマホの悪影響について話してきましたが、この本ではそういった悪影響の対策についても紹介されています。

その対策は誰でも出来ることで、なんと運動をすることなんですね。

しょうもなって思われるかもしれませんが、この点についても様々な実験結果を元に説明してくれています。この本を読めば運動しよ!って思えます。

ただ、このスマホの影響、対策については別の本、最強脳の方が詳しく説明されているので、興味がある人はそちらも確認してください。

また、話は少しそれますがストレスの仕組みとその対策について解説されているストレス脳もめちゃくちゃオススメなので、ぜひ読んでみて下さい。

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イマイチポイント:スマホの影響の説明までが少し長い

この本を買う人はスマホの影響について知りたい人が多いと思いますが、その説明に入る前に前段として人類史というか人間の仕組みについて説明がされています。

もちろん、スマホの影響を理解するうえで必要な説明ではあるのですが、すぐにスマホの影響を知りたい人にとってはちょっと長く、退屈に感じてしまうかもしれません。

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